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アットシアターの成り立ち・コロナを生き抜いて

新宿 at THEATREのオーナー/映画監督の速水雄輔です。

東京もだいぶ暑くなってきたのでは、と思う今日この頃。私事ですが茨城の山間部と東京の二拠点生活で日々行ったりきたりと忙しなくしていますが、庭ではきゅうりやトマトが採れ始める時期です。

コロナもだいぶ落ち着き、演劇やミニシアターが少しずつ息を吹き返している時期でもあるのだと実感しています。なのでしばらくアットシアターもやっていけそうです。というご挨拶をしたかった次第です。

知らない方のためにも書いておくと(Google Mapでのシアターのレビュー評価で色々書かれてしまっていますが)、このシアターはユニオン・シアター、つまり組合の運営するシアターという新しい形でスタートしました。それが2015年です。どういうこと?

もっと簡単にいうと、表現者である演出家や俳優が劇団や組という枠から飛び出して、アートを一緒にサポートしあおう!ということで、自分たちで責任を持ってシアターを運営・経営しよう!というのがスタート。だからこそ、コロナで廃業寸前でしたが諦めずにやってきました。シアターに理念があったからです。ここはただの「箱」ではありません。そして芸能で活動する僕らがなけなしの金で立ち上げた、超ミニミニシアターな訳です。狭いですが内装には拘って、お客様に安心してみていただける座席を入れたりなどなど。

元々、日本にはアーティストの組合がありません、機能していません。だからアーティストが運営するシアター?もピンと来ない人もいるかもしれませんね。でも、日本が先進国でも稀なケースなんです。だからこそインヴォイス制度みたいな、めちゃくちゃな政策も簡単にまかり通ってしまうんではないか?と思います。海外だったらあっという間に労働ストライキです。僕も海外生活が長かったものですから、海外のいい部分も悲惨な部分もよ〜く知っております。なので、一方的に観客にこびる営業もしませんし、サービストークもしませんが、同時に観客である皆さんが支えるアートをアーティストと一緒に支えようという意識は大切に日々活動しています。

そして最近では、念願だったシアターで演劇団体を立ち上げられないか?ということで、アットシアター塾というものを演劇集団マシュマロウェーブさんと実施しています!創作はワクワクが詰まっています。ワクワクした人生しか歩みたくないということで今まで生きてきたので(生きてこれたので)、若い方も是非その純粋な気持ちでそれぞれの活動を頑張って欲しいです。お金や生活のことで心配だったり苦しんだり孤独になったりもあると思いますが、それによって芯がぶれてはもっと落ちていってしまいます。

アットシアターでは箱がしはもちろんですが、映画や演劇で食べていきたい、アートの世界でやっていきたい仲間をいつも募集しています。映画に関してはTOKYO CINEMA UNIONという at THEATREの運営や立ち上げに携わる組合が行っています。シアターでは箱がしの際にシアターのスタッフをアテンドさせて利用者様とのやりとりをやらせてもらっていますが、テレアポの仕事やバーの仕事よりも少しでもアートの空間で働きたい人、シアターでバイトしたい人には最高の環境かと思っています。何かあれば是非ご連絡ください。責任感のある方、社会常識のある方、夢を叶えたい方、是非!演劇好きはアットシアター塾も是非覗いてくださいね。

今後の夢

さて、だいぶ長いこと運営しているのですが、ミニシアターにも正直限界を感じてます。アングラなイメージが強いニッチな業界で、なかなか広がりがなかった世界です。でももっと社会に広めたい、と思うようになってきていて、近い将来は僕も含め茨城や長野でとれた無農薬の野菜やフルーツで何かカフェ・バーが併設したシアターにしたいと、そう思っているわけです。子供食堂もやりたいんですね。食文化とアート、というつながりからミニシアター系の演劇や映画をより一般の方々の生活の隙間に入れるというか、入っていくというか、そういうイメージです。唐突に長野と書きましたが、私は at THEATREを皮切りに、ジャパンワールド映画祭という国際短編映画祭を開催しています。開催地は東京は新宿 at THEATRE、そして茨城県と長野県の3都県で3年開催しています。このイベントもかなり大きくなってきまして、本年度は長野県の善光寺の夏祭りで3万人動員するイベントでのプレイベント上映など、広がりを見せています。

ミニシアターと社会をつなげる活動をこれからも頑張っていきますのでよろしくお願い致します。

私の安月給でコロナをなんとか乗り越えてきましたが、皆様の声援もあるとさらに嬉しいです〜!

そしていつも応援してくださる方々、本当にありがとうございます。

 

 

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